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革のこと

こんにちは、ARCSの鈴木です。

私は革や毛皮が好きで、革や毛皮製品を良く買ってしまいますが、今は鞄を作る会社に勤めているので、革の話をしようと思います。

鞣す前は原皮と言いますが、北米の原皮が良いと言われています牛にとって環境が良いためだそうです。人と同じで、革の表面には生きていた頃の傷やシワが残っています。中でも乳牛の去勢それたオスは、食用のため大きく育つ前に屠殺されてしまうので、傷など少なく革製品を作るのには良いそうです。革の鞄は決して安くないですし、お客様は傷やシワはあって欲しくないと思う気持ちは分かりますが、そもそも皮革は副産物なので、鞄を作りたいからと良い牛を選ぶことは出来ません。以前お世話になっていたタンナーさんが、よくそうおっしゃていました。そのタンナーさんから短い間でしたが、いろいろ教わる機会がありましたが、この仕事をしている中では経験は未熟で、いつも革を扱うことの難しさと大変さを痛感します。でも、皮革の良さや特質を生かして鞄を作ること、それに携われることはその大変さと同じくらい面白く興味深いですし、デメリットもあるけれど、革製品の良いところをもっと上手に伝えられるようになれたらいいとなと思います。

 

画像は愛用のやぎ革の手袋です。指の側面もパーツ分けされているのが良い手袋のつくりらしいです。

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2019/01/27| TOPICS

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